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【エックスウィン・インサイト Vol.1】政策リスクとセンチメントに揺れる市場——ビットコインは押し目買いか慎重戦略か?

  • 執筆者の写真: Fumi
    Fumi
  • 4月12日
  • 読了時間: 4分

2025年4月第2週のビットコイン動向を深掘り〜


登場人物:

  • 荒澤文寛(FUMI):xWINグループ共同創業者・シニアリサーチャー

  • 小林大輔(KB):xWINグループ チーフリサーチャー・元ヘッジファンドマネージャ


🎙 はじまりのご挨拶


FUMI:こんにちは。xWINグループの荒澤です。今週から「ビットコインの1週間の動きを深掘りする対談シリーズ」——エックスウィン・インサイトをお届けします。初回の今回は、小林さんとともに、マクロ・テクニカル・オンチェーン・センチメントの4つの視点で、相場を読み解いていきます。


KB:よろしくお願いします!特に今週は「地政学と政策が価格にどう影響を与えたか」がハッキリ見えた週でしたね。早速、数字から振り返っていきましょう。


🗓 今週の価格とインデックスの動き

FUMI:まず、エックスウィンインデックスの推移とBTC価格を振り返りましょう。

日付

インデックス評価

BTC価格(終値)

4/7

54 / 100

$78,370

4/8

55 / 100

$79,140

4/9

52 / 100

$78,926

4/10

60 / 100

$83,323

4/11

55 / 100

$79,819

4/12

61 / 100

$83,942

KB:数字がすべてを語ってますね。中盤で急騰、週末にかけて持ち直し。4/10に一時60までスコアが上昇してます。これは、トランプ大統領の「90日間関税猶予」発言が効いた感じですかね。


FUMI:そうですね。ただ、それに続く「関税125%検討」のニュースで、楽観ムードはやや冷えました。マクロと政治リスクが、今週の相場を文字通り揺らしていましたね。



🔍 今週のポイント①:「恐怖」は買いのチャンスなのか?


KB:今週最も象徴的だったのは、Fear & Greed Indexが17まで急落したことです。これは「極端な恐怖」の領域。多くのトレーダーが一歩引いたタイミングで、一部の機関投資家は静かに買い増していた印象があります。


FUMI:そこがエックスウィンインデックスの面白さです。価格が横ばいでも、心理・オンチェーン指標で「下げ止まり感」を見つけられる。特にMACDが短期でゴールデンクロスを示したあたり、機関は動き出してた可能性が高いですね。


KB:さらに、Open Interest(建玉)の増加も見逃せません。今週はCME(Chicago Mercantile Exchange)主導でロングが積み上がってます。現物を売って、先物でリスクヘッジするプロの動きが見えてきた。


📈 今週のポイント②:ダブルボトムとテクニカル反転


FUMI:チャート的にも良い形が出ていました。KBさんの分析によると、75,000〜80,000ドルのダブルボトム形成がありましたね。



KB:はい、まさに“反転の合図”です。特にネックラインを明確に抜けて83,000ドル台へ行ったのは、テクニカル勢にはポジティブシグナル。ただし…僕は元ヘッジファンドマネージャーのクセで、常に「ファンダへの逆風」を警戒しています(笑)


FUMI:そこが面白いですよね。テクニカルは「上がる」って言ってても、政治がひっくり返すこともある。


🌐 政策・センチメント・そしてドルの動き


KB:忘れてはいけないのが、ドル安(DXY低下)。人民元が安値更新したことで、アジア市場では「ビットコインは逃避先だ」というムードが強まりました。




FUMI:実際に、今週はUSDTとUSDCの出来高が上昇してました。「ステーブルコインの買われ方」が市場心理の温度計になるというのも、エックスウィンインデックスの特徴です。


KB:ちなみに、日本円連動のJPYCもじわじわと存在感が出てきてますね。まだ流通量は少ないですが、国内でのユースケースが広がれば、日本の個人投資家の流れにも影響が出てきそう。


✅ 結論:押し目買いは戦略的に。ただし慎重に。


FUMI:今週のまとめとしては、「楽観だけでは危ないが、過度な恐怖もチャンスを逃す」という市場だったと思います。


KB:うん、それに尽きます。エックスウィンインデックスの61は「中立からのやや強気」。これは、ストップを入れた上での戦略的なロングならOK。でも、全力フルレバロングは危険。


FUMI:まさに「攻めと守りのバランス」が問われる週。来週以降は、インフレ指標とFRBの発言に要注目です!


🎓登場人物紹介


荒澤文寛(あらさわ・ふみひろ)

xWINグループ共同創業者・シニアリサーチャー。元芝中学・高校の教員という異色の経歴を持ち、教育と金融をつなぐ人材育成のプロフェッショナル。行動経済学と心理学に強みを持ち、定量・定性を融合したリサーチを得意とする。


小林大輔(こばやし・だいすけ)

xWINグループ チーフリサーチャー。ドイツ銀行、東京金融取引所、大手暗号資産取引所などでキャリアを積み、ヘッジファンドマネージャーとしての実績を持つ。トークン経済とアルゴリズム戦略の第一人者。




 
 
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