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【エックスウィン・インサイト Vol.2】静かなレンジ相場の裏側で進む積み増し——次の転換点は「金利」と「心理」?

  • 執筆者の写真: Fumi
    Fumi
  • 4月19日
  • 読了時間: 4分

📅 2025年4月第3週のビットコイン動向を深掘り〜🕒

読了時間:4分


FUMI:こんにちは、xWINグループの荒澤です。「ビットコイン1週間の動きを深掘りする対談シリーズ」、今週も小林さんとともにお届けします。今週は、価格が狭いレンジで推移する中、テクニカル・オンチェーン・政策リスクが複雑に絡んだ週となりましたね。

KB:こんにちは!「動かない=退屈」と思いきや、実は機関投資家が静かに動いていた——そんな一週間でした。今週も数字から見ていきましょう。


🗓 今週の価格とインデックスの動き

日付

インデックス評価

BTC価格(終値)

4/13

64 / 100

$85,483

4/14

63 / 100

$84,932

4/15

60 / 100

$84,023

4/16

58 / 100

$83,946

4/17

57 / 100

$83,946

4/18

60 / 100

$84,578

4/19

61 / 100

$84,578

FUMI:インデックスは週前半に軟調でしたが、週末にかけてやや回復。価格は83,000〜86,000ドルの狭いレンジで推移しました。

KB:MACDがブルクロスから横ばいに転じたのが象徴的。レンジで止まってるけど、実はOpen Interestがじわじわ上昇してるのが面白いですね。


🔍 今週のポイント①:オンチェーンは「静かな積み増し」を示唆


KB:まず注目すべきはMVRVOpen Interest。MVRVは1.925まで回復して高止まり。ただ、利益確定の売りは限定的で、むしろ「下がらない」強さが見えます。

FUMI:そうですね。加えて、Open Interestが3日連続で増加。週末で出来高が減る中でも、BinanceやCMEではロングが積み上がっている。まさに「静かな強気」です。

KB:一方で、BDD(Bitcoin Days Destroyed)という指標も注目です。エックスウィンインデックスでは補助的に活用していますが、メイン指標ではありません。現在は約1,100万付近で推移しており、過去に強い買いシグナルとされた750万ラインには届いていません。ただ、長期保有者の売却圧力がかなり落ち着いてきているのは確かで、静かな底堅さを感じますね。



📈 今週のポイント②:テクニカルとセンチメントは“迷い”


FUMI:テクニカル面では、1時間足のMACDがブルクロスから横ばいに。明確なブレイクアウトは見えませんでした。

KB:センチメントでは、Fear & Greed Indexが32。ようやく「極端な恐怖」からは脱しましたが、まだ市場は積極的にリスクを取りに行く空気ではないですね。

FUMI:この“迷い”は、米国の利下げ期待と政局リスクが交錯しているせいかもしれません。特に「トランプ氏がパウエル議長の解任を検討」という報道は、金利とBTC価格の将来を大きく左右する可能性があります。



🌐 政策・グローバルマクロ:金利、ゴールド、そしてステーブルコイン


KB:今週はゴールドが$3,300を突破し、5.5兆ドルの時価増。これ、リスク回避の流れが本格化してる証拠です。

FUMI:それに関連して、ステーブルコインの動きも重要でしたね。USDTやUSDCの取引量は週末に減ったとはいえ、引き続き資金の受け皿としての存在感は大きいです。

そして、ここで少し触れておきたいのがJPYC(日本円連動ステーブルコイン)です。実はJPYCは私たちの兄弟企業でもあり、私たちのDeFi戦略にとって非常に重要なピースなんです。今週も時価総額が安定しており、国内での実需がしっかり根付いていることを示しています。

KB:日本の個人投資家がよりスムーズにWeb3にアクセスできるためには、円建てステーブルの存在は不可欠ですよね。実需との結びつきという点で、JPYCの役割は今後ますます注目されそうです。



結論:今は「仕込み」のタイミングか?

FUMI:今週の総括としては、「調整と準備の週」ですね。レンジ相場の裏では、確かに仕込みの動きが進んでいます。

KB:インデックスが61というスコアも、「やや強気だが慎重に」というメッセージ。段階的な押し目買いストップを置いたヘッジ付き戦略が合っている局面だと思います。

FUMI:はい。目先は方向感に欠けますが、テクニカルとセンチメントが揃えば一気に動く可能性もあります。来週は米国のインフレ指標とFRBの発言が鍵を握るでしょう!



🎓登場人物紹介

荒澤文寛(あらさわ・ふみひろ)xWINグループ共同創業者・シニアリサーチャー。元芝中学・高校の教員という異色の経歴を持ち、教育と金融をつなぐ人材育成のプロフェッショナル。行動経済学と心理学に強みを持ち、定量・定性を融合したリサーチを得意とする。

小林大輔(こばやし・だいすけ)xWINグループ チーフリサーチャー。ドイツ銀行、東京金融取引所、大手暗号資産取引所などでキャリアを積み、ヘッジファンドマネージャーとしての実績を持つ。トークン経済とアルゴリズム戦略の第一人者。




 
 
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